雑学

切り花のリンドウ、咲かないのはなぜ? 「咲くタイプ」と「咲かないタイプ」の違い解説

皆さんこんにちは
花を買う人(はなを)です。

夏の終わりから秋にかけて、花屋さんでよく見かける切り花のリンドウ。涼しげな青や紫の色合いは、まだ日中が残暑の頃、部屋に爽やかな風を運んでくれるような存在です。だけど、「買ったのに咲かなかった」「つぼみのまま茶色く枯れた」という声も耳にします。それは品質の問題ではなく、リンドウにはそもそも咲き方の異なるタイプがあるからなのです。ここでは、その理由と見分け方を整理してお伝えします。

リンドウの品種の違い

エゾリンドウ系

作者: ヒグポン

このタイプは深く濃い青色が魅力です。多くのお盆用の切り花にも使われ、よく見かけるタイプです。花弁は外にそり返らず、筒状の形で蕾がふっくらとしたように咲くのがが特徴。そのため「咲いているようには見えない」ことがありますが、これは花そのものの性質です。決して咲いていないわけではなく、こうした形が元の姿です。

ササリンドウ系

作者: どらキチ

一方こちらのササリンドウ系は、花びらがしっかり開くのが特徴。存在感があり、ボリュームある印象を与えます。開花をしっかり感じたい方にはこちらがおすすめです。

リンドウが出回る時期

Canva

エゾリンドウ系の方が早い時期からが多く出回ります。秋口以降(9月〜11月ごろ)になると、ササリンドウ系や交配種が出回るようになってきます。

環境による影響

日照不足

リンドウは日中は開き、夜は閉じる性質があります。日あたりが弱い場所では、そもそも開花シグナルを受け取りにくく、咲いているように見えないことがあります。

暑さや環境ストレス

リンドウは涼しい環境を好みます。急に高温にさらされると花が開かずに茶色っぽく枯れる(つまり「咲かなかった」と感じる)場合もあるので注意が必要です。

お花屋さんに聞いたお話と観察

先日、お花屋さんで切り花のリンドウを購入しました。その時に、店員さんに「この品種は咲くか咲かないかわからないんだぁ。」といリンドウについて以下のようなことを教えていただきました。

  • 咲く品種を入荷しても咲かないこともある
  • こういった横から見て綺麗模様が入っているやつは咲かないタイプのことが多い
  • 入荷から2日くらいは咲いていたのに、次の日から開かなくなったこともあった
  • 夜は花が閉じることはわかっている

観察

そんなお話をしていただいて、さてこの子は咲くのか咲かないのか?とても楽しみにして部屋に飾りました。その結果をお伝えします!

はなを

品種名:ルミエール

ピンクよりの紫のラインがとても美しいです。
購入時期は9月上旬。

はなを

私が購入したのはお昼1時頃。かえってさっそく部屋に飾りました。3時ごろでしょうか。ふと花に目をやると、なんと咲いてる!!??えー!?こんなすぐ結果がわかるとは!

はなを

ひきつづき観察を続けると、お花屋さんの言っていたとおり….朝見るとすべての花が閉じているんです。夜はしっかりと閉じてねむっているんですね。そしてお昼3時頃に開花購入から3日がたつと開花する花が減ったと同時に開きが弱くなっていきました。5日目にはまったく動きがなくなり開く花はなくなってしまいました

しかし花自体はとても元気で、小さい蕾がどんどん大きくなってくれます。毎日違った形を見せてくれる花でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、咲きにくいエゾリンドウ系、咲きやすいササリンドウ系があることがわかりました。出回り時期は早秋はエゾリンドウ系が主流、遅秋〜秋後半はササリンドウ系が多い。

リンドウが「咲かない」と感じても、それは必ずしも失敗ではなく、むしろその花の魅力を形として見る好機かもしれません。品種の特性と出回る季節を理解すると、リンドウの多様な美しさがいっそう親しみやすく感じられるはずです。

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