皆さんこんにちは、花を買う人です。
今、世界の国花についての記事を書いているところです。国花について調べている中で、国を象徴するものって他に何があるんだろう?という疑問がわいてきました。
ということで今回は国を象徴する様々なモノについて紹介していきたいと思います。国を象徴するモノとは、その国の歴史や文化、自然や気質などを表現したもので、国民のアイデンティティや誇りにも関わっています。それでは、一つずつ見ていきましょう。
国旗

国旗とは、その国の領土や主権を示す旗です。国旗は、その国や地域の歴史、文化、宗教、政治などを反映したデザインや色彩を持っています。国旗は、その国や地域の人々にとって誇りや帰属感を与えるシンボルでもあります。国旗は、祝祭日や記念日などに掲揚されたり、スポーツや芸術などの国際的な競技やイベントに参加する際に使用されたりします。
日本の国旗

例えば、皆さんご存じの通り日本の国旗のデザインは、白地に赤い丸が描かれたものです。この旗は日章旗という正式名称がありますが、一般的には日の丸と呼ばれています。赤い丸は太陽を象徴し、日本が「日出ずる国」であることを表しています。白は神聖や純潔を意味する色で、紅白は日本の伝統色としてめでたいものとされています 。
日本の国旗は、法律でしっかりと決められています。
第1条 国旗は、日章旗とする。
2 日章旗の制式は、別記第1のとおりとする。日章旗の制式
「国旗・国歌について」|内閣府
1.寸法の割合及び日章の位置
縦 横の三分の二
日章
直径 縦の五分の三
中心 旗の中心
2.彩色
地 白色
日章 紅色
国旗のデザインはシンプルでありながら、日本の文化や歴史、価値観を深く反映していると言えるでしょう。このデザインは、国際的な場での認識や親しみやすさも持ち合わせており、日本を代表する象徴として多くの場面で使用されています。
国章
国章とは、その国の象徴として定められた紋章のことです。国章には、その国の歴史や文化、自然や動物などが図案化されています。また国章は国旗や国歌と同じく、国の主権や独立を表す重要なシンボルです。国章は、国の公文書や貨幣、勲章などに用いられます。
イタリアの国章

例えば、イタリアの国章は、赤で縁どった白い五芒星、歯車、オリーブの枝とオークの枝、そして「REPVBBLICA ITALIANA」と書かれた赤いリボンで構成されています 。このデザインは、以下のような意味を持っています。
- 五芒星は「イタリアの星」と呼ばれ、国家の守護を象徴しています 。
- 歯車は「国が労働の上に築かれている民主主義国家である」という憲法理念を表しています 。
- オリーブの枝は国の平和を象徴しています 。憲法第11条には「イタリアは攻撃の手段としての戦争を拒否し…」とあります。
- オークの枝はイタリア人民の力と尊厳を象徴しています 。また、オリーブもオークもイタリアの国土の風景を形作る植物です。
- リボンには「REPVBBLICA ITALIANA」と書かれており、イタリア共和国という国家名を示しています 。
以上のように国章には沢山の意味が込められています。
国歌
国歌とは、その国の愛国心や希望を歌った歌です。国歌には、その国の歴史や文化、自然や風景などが詩や音楽に表現されています。例えば、インドネシアの国歌はインドネシア・ラヤと呼ばれ、インドネシア語で「偉大なインドネシア」という意味です。これは、インドネシアが多様な民族や宗教を持つ統一された国家であることや、独立運動の精神などを表しています。
国獣
国獣とは、その国の特徴や気質を象徴する動物です。国獣には、その国の歴史や文化、自然や伝説などが関係しています。

例えば、ブルガリアの国獣はライオン。ギリシャの国獣はイルカとフェニックス。フェニックス…。実在しない生物もありなんですね!なんと、シンガポールの国獣はマーライオン!国獣というのは、実在するモノでなくてもいいようです。
国鳥
国鳥とは、その国の特徴や気質を象徴する鳥です。国鳥には、その国の歴史や文化、自然や伝説などが関係しています。国鳥と国獣をわけずに、鳥を国獣としている国もあります。

例えば、ニュージーランドの国鳥はキーウィです。キーウィは、小さくてまん丸い可愛らしい見た目をした鳥です。この鳥の名前から、「キーウィ」はニュージーランドの人々の国際的なニックネームの名称にもなっています。エストニアの国鳥はツバメ、インドの国鳥はインドクジャクだそうです。
国魚
国魚とは、その国を代表する魚のことです。国魚と国獣を分けずに、国獣を魚にしている国もあります。

日本の国魚は、錦鯉(にしきごい)です。 錦鯉は、コイを品種改良した観賞魚で、色や模様が美しく、世界中で愛されています。錦鯉は、「泳ぐ宝石」や「世界最大のガーデンフィッシュ」とも呼ばれており、日本の国魚としてふさわしいと言えます。
その他、インドネシアの国魚はアジアアロワナ、パキスタンの国魚はマハシールです。
国蝶
国蝶とは、国を象徴する蝶の事です。日本では昭和32年に、日本昆虫学会において日本の国蝶はオオムラサキであると決まりました。

国蝶を定めている国は少なく、日本の他ではブータンがブータンシボリアゲハを国蝶としています。
ブータンシボリアゲハは正式にブータンの「国のチョウ」に指定されました。
https://www.nhk.or.jp/d-navi/note/article/20210421.html
国果
国果とは、その国の象徴となる果物です。

国鳥の例に続いて、またニュージーランドを例に挙げますが、ニュージーランドの国果はキウイフルーツです。キウイフルーツは、ニュージーランドのシンボルである鳥のキーウィにちなんで名前が付けられました。ニュージーランドの国鳥であるキーウィと似ているキウイフルーツが国果として国のシンボルとなっています。
その他例をあげると、ポーランドの国果はリンゴ、イランの国果はザクロです。
国樹
国樹とは、その国を代表とする木です。国樹には、その国の歴史や文化、自然や伝説などが関係しています。

例えば、日本の国樹は桜の木とされています。桜は親しみ深い花として日本の国花ともされていますが、国樹もしっかりと決まっているわけではなく通説とされているようです。イギリスの国樹は、オークの木です。イギリスでは、“The king of the forest(森の王)”と呼ばれ、神聖な樹として扱われてきました。マダガスカルの国樹は、バオバブの木。バオバブの木は、マダガスカルの大自然の象徴であり美しいシンボルです。
このように、国樹とはその国が大切にしているもの、歴史や文化から国のシンボルとして大切にされています。
国花
国花とは、その国の代表とされる花のことです。国花とされる花は、その国の歴史や文化などその国と深くかかわり、国民から愛される花が多いです。

例えば、ベトナムの国花はハスです。ベトナムでは、ハスは「聖なる花」とされています。ベトナム空港の飛行機には、ハスの絵が描かれています。ハスは、ベトナムの国民に愛されており、ハスのイメージをベトナム国内ではよく目にするようです。

その他を例に挙げると、アルメニアの国花はアネモネ、アラブ首長国連邦の国花は、マリーゴールドです。
国石
国石とは、その国を代表する石(宝石)です。

例えは、タイの国石はルビー。オランダの国石はダイヤモンド、ギリシャの国石はサファイアです。
国技
国技とは、その国を代表すると考えられるスポーツや武芸、技芸のことです。国技は、法律や条約によって決められるものではなく、慣習や伝統によって定着するものです。そのため、同じスポーツが複数の国の国技になっている場合もあります。例えば、セルビアの国技は水球ですが、クロアチアやハンガリー、モンテネグロも水球を国技としています。

その他の国では、イメージしやすいと思いますが中華人民共和国の国技は卓球です。学校の部活にもよくあるバドミントンは、インドネシアの国技とされています。
国菌
国菌とは、その国を代表すると考えられる菌のことです。皆さん、今回の記事で一番衝撃だったのではないでしょうか?国を代表する菌があるんです。

日本の国菌は、2006年に日本醸造学会によって認定された「麹菌(こうじきん)」です。 麹菌は、米や麦などのデンプン質やタンパク質を分解して、日本酒や味噌、醤油などの発酵食品を作るのに欠かせない菌です。麹菌は、日本の伝統的な食文化や健康に大きく貢献してきた菌であり、日本の国菌としてふさわしいと言えます。麹菌は、日本人にとって身近で重要な存在であるとともに、世界に誇れる日本の国菌です。
ナショナルカラー
ナショナルカラーとは、その国を代表と考えられる色のことです。ナショナルカラーは、国旗や国章の色を参考にすることが多く、国際的なイベントやスポーツなどでその国を象徴する色として使われます。

例えば、日本のナショナルカラーは白と赤で、国旗の日の丸に由来しています。また、フランスのナショナルカラーは青・白・赤で、フランス革命の時に使われたトリコロール旗に由来しています。オランダのナショナルカラーは、オレンジです。国旗には使われていない色ですが、この色がは初代君主オラニエ公ウィレム1世の名前に由来しているそうです。
まとめ
いかがでしたか?今回は国を象徴するモノについて紹介しました。国旗や国歌はよく耳にするとおもいますが、その他にも国を象徴するモノが沢山ありました。ぜひ、自分の国だけでなく、他の国のモノにも興味を持ってみてください。それでは、また次回お会いしましょう。
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