皆さんこんにちは
花を買う人、はなをです。
5月6月と梅雨の始まりを告げるかのように、色鮮やかに咲く紫陽花。あじさいと言えば、小さく美しい花が沢山咲く様子が特徴的ですが、実はある驚きの事実があるんです。皆さん、アジサイの花ってどれだかわかりますか?もしかしたら皆さんがアジサイの花だと思っている部分は本当の花じゃないかもしれません。
ということで今回は、アジサイの花の造りについて説明したいと思います。
アジサイの造り
アジサイの花は「真花」と「装飾花」という花に分けることができます。「真花」とは、「両性花」といいおしべとめしべを持つ花の事です。「装飾花」は、めしべとおしべが退化し、ガクが大きく広がります。
ガクアジサイの造り
まずは、ガクアジサイの花の造りについてです。そもそもこの紫陽花…まだ花が全部咲いてないのかな~って思った方いませんか?私はガクアジサイを知るまでそう思っていました。
この紫陽花はガクアジサイという紫陽花の原種のひとつ。中心に蕾のような集合体があり、周りに花のような形をしたものがのびています。
ガクアジサイの花の造りは下の画像の通りです。
真ん中の小さな丸い集合体[A]の赤丸部分が、ガクアジサイの花。真花と呼ばれる部分になります。真花は両性花呼ばれる雄しべと雌しべを持つ花なので、受粉をします。
そして真花の周りの花みたいな形をしたもの、[B]は装飾花と呼ばれています。この装飾花が一般的に花びらと認識される部分になり、写真でいう[D]が、正確にはガクにあたります。
装飾花にも花はあり、写真でいう[C]が装飾花でいう花の部分になります。装飾花は、雌しべや雄しべが退化し、ガクが発達しました。
真花の蕾と開花した状態の花は下の写真のような感じです。蕾はブルーベリーのように小さく丸い形をしています。開花状態を見ると小さいながらもしっかりと花びらがあることが分かりますね。
西洋アジサイの造り
一般的に紫陽花といえばこの手まりのような丸い形をしたもの。ガクアジサイが西洋に渡り、品種改良され日本へ逆輸入されました。
上で説明したガクアジサイの造りを読めば、もう西洋アジサイの花が装飾花の集まりであることは想像できたかと思います。
ガクアジサイと同じように、装飾花の花の周りにある花びらのように見えるものがガクにあたります。
下の写真では、装飾花の蕾と開花状態の花が確認できます。
では、西洋アジサイの真花(両性花)はどこにあるのか…
西洋アジサイの真花(両性花)は、装飾花に覆われていて隠れているので外からだと見えにくいのです。
恥ずかしながら、私も花に詳しいわけでないので調べて初めて西洋アジサイの真花の存在を知りました。品種もとても多いので、中には真花、装飾花どちらか一方しか無い種類もあるそうです。
気象庁から発表される紫陽花の「開花日」は、真花が2,3輪咲いた日をさすそうです。
装飾花の役割
大きく華やかなガクは、花序全体を目立たせて花粉を運んでくれる動物たちを引き寄せる役割をしてくれるそうです。そのため装飾花は、真花よりも早く咲き、真花がすべて咲き終わるまで咲き続けます。
まとめ
・アジサイの花には、真花と装飾花がある
・一般的に花と認識されているのは装飾花であり、ガクが発達したもの
・装飾花は、花粉を運ぶ動物を引き寄せる役割をしている
いかがでしたか。今回はアジサイの花の造りについて説明しました。花の造りについてわかって花を観察してみるとより面白いですね。
まだアジサイを見れる機会が沢山あると思うので、見かけたときはじっくり観察してみてください!
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